「古都」を読む
「御室の桜も、一目見たら、春の義理がすんだようなもんや。」
「そうだ、京都、行こう。」(JR東海CM)の仁和寺のナレーションで読まれた小説の一節。
この言葉を聞いてから、小説のことが気になっていました。
その小説は川端康成の「古都」
仕事も落ち着いてきたので、近所の本屋で購入しました。
電子書籍も各ブックストアから出ていましたが、ここはあえての紙。
本当に読みたい本(特に小説)は紙媒体で買うことにしています。
「古都」という名前の通り、古都の京都が舞台の小説です。
京都の街がとても美しい言葉で表現されていて、読んでいると京都にいる気分になります。
また、四季折々の京都のスポットや、そこに生きる人や植物がリアルに書かれています。
言葉は多くないのに、頭のなかのイメージが具体的にできる。そんな感じです。
読むと京都に行きたくなるのもこの本の凄さかもしれません。
あー、京都行きたい。
ITの仕事をしていると(ITに限らずかもしれません)、日本語を丁寧に使う。丁寧な言葉を見る。機会は本当に少ないです。
横文字を使うことが正の文化も少なからずあります。
そんな中、「古都」を読んで、久しぶりに綺麗な言葉にふれることができました。
日々忙しく仕事をしている方、忙しすぎてどこにも行けない方。
そんな人にもおすすめの小説です。
次は「伊豆の踊子」読んでみよう。